職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会が運営する富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)で、建設業の就職希望者を対象に行われたアンケート調査で

「仕事で最も重視している事」として、「やりがい」が42.7%で第1位という結果が出ました。

2位「賃金」21.7%、3位「休日」15.5%、4位「安定性」10.7%. . .

と続きます。

このアンケート調査は、新卒・中途入職者を中心に、訓練中の意識や不安、期待を把握することを目的として実施されているそうです。

結果から、建設業を選んだ(または選ぼうとしている)人々の間では「仕事の達成感」「社会貢献実感」「形に残るものづくり」といったやりがいを最大の魅力と考えている人が多くいるという事が分かりました。

具体的な背景として、建設業は安全・安心な社会を実現するという公共性が高く、完成した道路・橋梁・建物・インフラが長く地域の人々の生活を支えていくという点が、「やりがい」という満足感を生むと考えられます。

「自分の手で何か大きなものを創り上げる過程」「後世に残る仕事」という実感があり、職業訓練を通じて基礎技能や安全意識を身につける中で、このようなやりがいをさらに実感するケースが多いようです。

 

一方で、不安要素として最も多く挙がったのは「労働環境(休日・残業時間など)」です。

やりがいを1位に感じつつも、長時間労働や休みの少なさ、現場の厳しさへの懸念は依然としてあります。

この点は、定着率向上のために働き方改革など雇用環境の改善が不可欠であるといえます。

賃金・待遇への期待も高く、やりがいだけではカバーしきれない現実的な課題も見えます。

その点で、従来の「3K(きつい・汚い・危険)」というイメージが根強く残る中、多くの新入社員がやりがい重視で入ってくるというアンケート結果は少し驚きです。

これは入職後の定着率に大きく影響してきます。

 

行政書士の視点からも、建設業許可や技能者資格(CCUSなど)の取得支援、働き方改革関連法令対応が、こうした「やりがい」を支える基盤になるのではないかと思います。

達成感を損なわないよう、DX推進(BIM・ロボット導入)や週休2日制・健康経営の拡充が進めば、さらなる人材流入が期待できます。

このアンケートは「建設業は厳しいが、やりがいが大きい」という就職希望者の本音を映しており、建設業の魅力発信の好材料になると見られています。

訓練施設の役割と企業側の労働環境改善が両輪となって、建設業界の若手・多様な人材の確保につながることが期待されます。

(浜端)

 

 

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